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C H A P T E R
Cisco Unified IP Phone の
この章では、電話機の呼び出し音や背景イメージをサイトでカスタマイズする方
法について説明します。呼び出し音は、電話機に着信があったときに鳴る音で
す。背景イメージは、電話機の画面に表示されます。
この章は、次の項で構成されています。
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設定ファイルのカスタマイズと変更(P.6-2)
カスタムの電話機呼び出し音の作成(P.6-3)
カスタムの背景イメージの作成(P.6-7)
Cisco Unified IP Phone 7911G アドミニストレーション ガイド for Cisco Unified CallManager 5.0(SIP)
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第 6 章
Cisco Unified IP Phone のカスタマイズ
カスタムの電話機呼び出し音の作成
カスタムの電話機呼び出し音の作成
Cisco Unified IP Phone は、Chirp1 と Chirp2 という 2 種類の呼び出し音が、初期状
態でハードウェアに実装されています。Cisco Unified CallManager ではさらに、追
加のデフォルトの呼び出し音がパルス符号変調(PCM)ファイルとしてソフト
ウェアに実装されています。これらの PCM ファイルは、サイトで利用できる呼
び出し音のリスト オプションを記述する XML ファイル(Ringlist.xml)ととも
に、各 Cisco Unified CallManager サーバの TFTP ディレクトリに格納されていま
す。
「Software Upgrades」の章を参照してください。
次の各項では、PCM ファイルを作成し、RingList.xml ファイルを編集して、サイ
トで利用可能な電話機の呼び出し音をカスタマイズする方法について説明しま
す。
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Ringlist.xml のファイル形式の要件(P.6-3)
カスタム呼び出し音の種類に対する PCM ファイルの要件(P.6-5)
カスタム呼び出し音の設定(P.6-5)
Ringlist.xml のファイル形式の要件
Ringlist.xml ファイルは、電話機の呼び出し音の種類のリストが含まれている
XML オブジェクトを定義します。このファイルには、最大 50 種類の呼び出し音
が設定できます。各呼び出し音の種類には、その呼び出し音の種類で使用される
PCM ファイルへのポインタと、その呼び出し音に対して Cisco Unified IP Phone
に表示される[呼出音タイプ]メニューのテキストが含まれています。各 Cisco
Unified CallManager の Cisco TFTP サーバには、このファイルが含まれています。
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Cisco Unified IP Phone のカスタマイズ
カスタムの電話機呼び出し音の作成
CiscoIPPhoneRingList XML オブジェクトは、次の単純なタグ セットを使用して、
この情報を記述します。
<CiscoIPPhoneRingList>
<Ring>
<DisplayName/>
<FileName/>
</Ring>
</CiscoIPPhoneRingList>
定義名には、次の特徴があります。各呼び出し音の種類に対して、必須の
DisplayName と FileName を含める必要があります。
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DisplayName は、PCM ファイルに対応するカスタム呼び出しの名前で、Cisco
Unified IP Phone の[呼出音タイプ]メニューに表示されます。
FileName には、DisplayName に関連付けられたカスタム呼び出し音の PCM
ファイルの名前を指定します。
(注) DisplayName と FileName フィールドは、25 文字以下で設定します。
この例では、2 つの呼び出し音の種類を定義する Ringlist.xml ファイルを示しま
す。
<CiscoIPPhoneRingList>
<Ring>
<DisplayName>Analog Synth 1</DisplayName>
<FileName>Analog1.raw</FileName>
</Ring>
<Ring>
<DisplayName>Analog Synth 2</DisplayName>
<FileName>Analog2.raw</FileName>
</Ring>
</CiscoIPPhoneRingList>
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Cisco Unified IP Phone のカスタマイズ
カスタムの電話機呼び出し音の作成
カスタム呼び出し音の種類に対する PCM ファイルの要件
呼び出し音の PCM ファイルが Cisco Unified IP Phone で正しく再生されるために
は、次の要件を満たす必要があります。
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Raw PCM(ヘッダーなし)
8000 サンプル / 秒
8 ビット / サンプル
uLaw 圧縮
最大呼び出し音サイズ:16080 サンプル
最小呼び出し音サイズ:240 サンプル
呼び出し音のサンプル数が 240 の倍数
呼び出し音の開始と終了がゼロ クロッシング
カスタム呼び出し音用の PCM ファイルを作成するには、次のファイル形式
の要件に対応する任意の標準オーディオ編集パッケージを使用します。
カスタム呼び出し音の設定
Cisco Unified IP Phone 7911G 用のカスタム呼び出し音を作成するには、次の手順
を実行します。
手順
ステップ 1 カスタム呼び出し音ごとに、1 つの PCM ファイルを作成します(1 ファイルにつ
ステップ 2 作成した新しい PCM ファイルを、クラスタ内の各 Cisco Unified CallManager の
Cisco TFTP サーバにアップロードします。詳細については、『Cisco IP Telephony
Platform Administration Guide』の「Software Upgrades」の章を参照してください。
ステップ 3 テキスト エディタを使用して Ringlist.xml ファイルを編集します。このファイル
の形式とサンプルの Ringlist.xml ファイルについては、P.6-3 の「Ringlist.xml の
ファイル形式の要件」を参照してください。
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Cisco Unified IP Phone のカスタマイズ
カスタムの電話機呼び出し音の作成
ステップ 4 変更を保存して Ringlist.xml ファイルを閉じます。
ステップ 5 新しい Ringlist.xml ファイルをキャッシュするには、Cisco Unified CallManager
Serviceability を使用して TFTP サービスを停止してから起動するか、「Enable
Caching of Constant and Bin Files at Startup」TFTP サービス パラメータ(Advanced
Service Parameters にある)をディセーブルにしてから再度イネーブルにします。
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Cisco Unified IP Phone のカスタマイズ
カスタムの背景イメージの作成
カスタムの背景イメージの作成
ユーザが電話機の LCD スクリーンに表示される背景イメージを選択できるよう
に設定することができます。ユーザは電話機で[設定]>[ユーザ設定]>[背景
イメージ]の順に選択して、背景イメージを選択できます。
することによって、ユーザが選択できる背景イメージを指定できます。この操作
により、会社のロゴなどのカスタムのイメージを提供できます。
次の各項では、独自の PNG ファイルを作成し、List.xml を編集して、サイトで利
用可能な背景イメージをカスタマイズする方法について説明します。
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List.xml ファイル形式の要件(P.6-7)
カスタムの背景イメージ用の PNG ファイルの要件(P.6-8)
カスタム背景イメージの設定(P.6-9)
List.xml ファイル形式の要件
List.xml ファイルは、背景イメージのリストが含まれている XML オブジェクト
を定義します。List.xml ファイルは TFTP サーバに保存されます。
詳細については、『Cisco Unified CallManager システム ガイド Release 5.0(1)』の
「Cisco TFTP」の章、および『Cisco IP Telephony Platform Administration Guide』の
「Software Upgrades」の章を参照してください。
ヒント
ディレクトリ構造と List.xml ファイルを手動で作成している場合、TFTP サービ
スが使用する user\CCMService から作成したディレクトリとファイルにアクセス
できることを確認する必要があります。
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カスタムの背景イメージの作成
List.xml ファイルには、最大 50 種類の背景イメージが設定できます。イメージ
は、電話機の[背景イメージ]メニューに表示される順に並んでいます。List.xml
ファイルには、1 つのイメージごとに ImageItem という要素タイプが入っていま
す。ImageItem 要素には、次の 2 つのアトリビュートが含まれています。
•
Image:電話機の[背景イメージ]メニューに表示されるサムネール イメー
ジを電話機がどこから取得するかを指定する Uniform Resource Identifier
(URI)
•
URL:電話機がフル サイズのイメージをどこから取得するかを指定する URI
次の例では、2 つのイメージを定義する List.xml ファイルを示します。必須アト
リビュートのイメージと URL は、各イメージに対して指定する必要があります。
例で示されている TFTP URI は、フル サイズ イメージとサムネール イメージに
リンクする方法として唯一サポートされている方法です。HTTP URL はサポート
されていません。
List.xml の例
<CiscoIPPhoneImageList>
- <!--
Please Add Images to the end of the list
-->
<ImageItem Image="TFTP:Desktops/95x34x1/TN-Mountain.png"
URL="TFTP:Desktops/95x34x1/Mountain.png" />
<ImageItem Image="TFTP:Desktops/95x34x1/TN-Ocean.png"
URL="TFTP:Desktops/95x34x1/Ocean.png" />
</CiscoIPPhoneImageList>
Cisco Unified IP Phone のファームウェアには、デフォルトの背景イメージが含ま
れています。このイメージは、List.xml ファイルには定義されていません。デフォ
ルト イメージは、常に電話機の[背景イメージ]メニューの最初に表示されます。
カスタムの背景イメージ用の PNG ファイルの要件
各背景イメージには、次の 2 つの PNG ファイルが必要です。
•
•
フル サイズ イメージ:電話機に表示されるイメージ。
サムネール イメージ:ユーザがイメージを選択する[背景イメージ]画面
に表示されるイメージ。フル サイズ イメージの 25% のサイズにする必要が
あります。
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カスタムの背景イメージの作成
ヒント
多くのグラフィックス プログラムでは、グラフィックスのサイズを変更する機
能があります。サムネール イメージを簡単に作成するには、まずフル サイズ イ
メージを作成して保存した後、グラフィックス プログラムのサイズ変更機能を
使用して、そのイメージから元の 25% のサイズのイメージを作成します。サム
ネール イメージは、別名で保存します。
背景イメージの PNG ファイルが Cisco Unified IP Phone で正しく表示されるため
には、次の要件を満たす必要があります。
•
•
•
フル サイズ イメージ:95 ピクセル(幅)X 34 ピクセル(高さ)
サムネール イメージ:23 ピクセル(幅)X 8 ピクセル(高さ)
カラー パレット:最良の結果を得るためには、PNG ファイルの作成時にモ
ノクロ(白黒)設定を使用します。
カスタム背景イメージの設定
Cisco Unified IP Phone 用のカスタム背景イメージを設定するには、次の手順を実
行します。
手順
ステップ 1 1 つのイメージあたり、2 つの PNG ファイル(フル サイズ イメージとサムネー
ル イメージ)を作成します。PNG ファイルが、P.6-8 の「カスタムの背景イメー
ジ用の PNG ファイルの要件」に示す形式のガイドラインに準拠していることを
確認します。
ステップ 2 新しい PNG ファイルをクラスタにある各 Cisco Unified CallManager の TFTP サー
バにアップロードします。詳細については、『Cisco IP Telephony Platform
Administration Guide』の「Software Upgrades」の章を参照してください。
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第 6 章
Cisco Unified IP Phone のカスタマイズ
カスタムの背景イメージの作成
(注) カスタム イメージ ファイルは、バックアップ コピーを別の場所にも格
納することをお勧めします。こうしておくと、Cisco Unified CallManager
のアップグレード時にカスタマイズ ファイルが上書きされた場合に、こ
れらのバックアップ ファイルを使用できます。
ステップ 3 テキスト エディタを使用して List.xml ファイルを編集します。このファイルがあ
る場所、形式の要件、およびサンプル ファイルについては、P.6-7 の「List.xml
ファイル形式の要件」を参照してください。
ステップ 4 変更を保存して List.xml ファイルを閉じます。
(注) Cisco Unified CallManager をアップグレードすると、カスタマイズした
List.xml ファイルがデフォルトの List.xml ファイルによって上書きされ
ます。List.xml ファイルをカスタマイズした後、ファイルのコピーを作
成して別の場所に保存しておけば、Cisco Unified CallManager のアップグ
レード後、デフォルトの List.xml を保存しておいたコピーに置き換える
ことができます。
ステップ 5 新しい List.xml ファイルをキャッシュするには、Cisco Unified CallManager
Serviceability を使用して TFTP サービスを停止してから起動するか、Enable
Caching of Constant and Bin Files at Startup TFTP サービス パラメータ(Advanced
Service Parameters にある)をディセーブルにしてから再度イネーブルにします。
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